[2016年3月23日]
ID:5008
坐像の中尊の脇に立像が3躯ずつ左右に並んでいます。これは、平安時代初期に中央から地方に広まったいわゆる七仏薬師です。普通は光背に七仏が取り付けられたり、描かれることが多く、松虫寺のように坐像と立像の組み合わせは他に例がありません。古い様式の七仏薬師は全国的に見ても珍しく、この松虫寺と滋賀県の鶏足寺だけです。
いずれもカヤ材の一木造で、目は彫眼、素地の像です。像高は中尊坐像が54.3センチメートル、立像はいずれも38センチメートルです。中尊坐像のみに唇に朱、眉瞳、髭等に墨彩が施されています。
中尊坐像と立像は着衣の形に違いのあること以外、作風や顔の形は全く同じで同じ仏師によって一具のものとして平安時代末期に造像されたと考えられます。
なお台座の裏には墨で眉、目、唇、髭などの落書きがみられます。
三十三年ごとに開帳されます。
【指定地】松虫7(松虫寺) 【指定年月日】昭和34年6月27日
印西市役所教育委員会 教育部生涯学習課文化係
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