不法投棄は犯罪です！悪質な行為には断固たる処置をとります！！

　廃棄物の処理及び清掃に関する法律（廃棄物処理法）では、「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない」とし、違反した者には5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、またはその両方を科すとされており、事業活動による場合にあっては、違反した者を雇用していた法人または使用者にも3億円以下の罰金が科せられます。「ポイ捨て」も同罪であり、全国ではCDプレイヤー1台を不法投棄したことによって書類送検された例もあります。

　市では、市内の不法投棄多発地帯に監視カメラを設置し、不法投棄の現場を記録しています。監視カメラは順次、設置場所を移動し、日夜、不法投棄を監視しています。また、不法投棄監視員及び職員によるパトロールを実施し、監視体制の強化を図っていますが、何より、地域の皆さんが「不法投棄は絶対にさせない、許さない」という気持ちで、一人ひとりが監視の目を光らせることが一番効果的です。

　ある日、突然自分の土地にごみの山ができていたということはありませんか。自分の土地を守るのは自分自身です。不法投棄を予防するためには、

1. こまめに草刈りをし、見通しの良いきれいな状態にしておく。
2. 柵をする。土のうを積む。入り口に鍵を設ける。
3. 定期的に見回りをし、常に土地の状態を把握しておく。

など不法投棄しにくい環境を作ることが大切です。自分ひとりでは難しい、とう場合は町内会・自治会や近所のグループで見回りを行うなどの地域の協力も必要です。「自分には関係ない」と知らない顔をするのではなく、地域の問題としてみんなで取り組むことが不法投棄を防止する最も有効な手段なのです。

　近年、貸倉庫などへ不正軽油製造過程で生成される硫酸ピッチなどの不正保管が全国で多発しています。倉庫や土地を貸し出す場合は、相手側に利用方法などをよく確認し、日頃より契約通り利用されているか確認することが必要です。

※硫酸ピッチとは？
　石油製品の精製工程の硫酸処理、硫酸洗浄工程、廃潤滑油の副生工程（再生油の製造）、不正軽油の製造工程などから排出される廃酸と廃油の混合物で、硫黄分、アスファルト質などを含む黒褐色でタール状の物質。
　強酸性なので、皮膚に触れるとやけど、目に入ると最悪の場合、失明のおそれもある。

　不法投棄物はあくまで行為者が片付けることになりますが、多くの場合は行為者が特定できません。その場合は、土地の管理者や所有者が責任を負うことが原則です。ごみはいったん捨てられると同じ場所に繰り返し捨てられる傾向があることから、早急な対応が必要です。

　「不法投棄が行われている」、「不法投棄をしようとしている」、「不法投棄をして逃げていった」などの行為を見かけた場合は、無理のない範囲で場所、時間、車のナンバーなどを記録し、警察に通報してください。

　最近、便利屋などを装い、「ごみを安価で処分します。」などといって、ごみを収集し、不法投棄をする事例が増えています。きちんと処分してもらっているはずが、実際は少し離れたところで不法投棄され、散乱し、個人のプライバシーが人目にさらされています。安易にごみの処理を業者等に頼まないでください。引越し等で、大量にごみを処分する必要がある場合は、下記まで問い合わせてください。