デング熱とは
(1)概要
- 蚊が媒介するウイルスによる疾患で、アジア、中南米、アフリカ等の世界の広範な地域で流行している。
- ヒトが感染しても、発症する頻度は10~50パーセントで、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹等が症状として現れる。
- 予後は比較的良好な感染症だが、まれに重症化することがある。
- ヒト(患者)―蚊―ヒトという経路で感染するため、ヒトからヒトに直接感染することはない。
(2)症状
- 突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹等が出現する。
- 潜伏期間(蚊に刺されてから、症状が出るまでの期間)は2~15日と言われており、多くは3日から7日で発症
- まれに重症化し、出血やショック症状を発症するデング出血熱や、デング症候群に移行することがある。
(3)治療法
- 特異的な治療法はなく、対症療法が主体
- 現在のところ、有効な抗ウイルス薬はない。
(4)予防法
蚊に刺されないようにすることが唯一の予防法です。
- 国内では、ヒトスジシマカがデング熱を媒介する可能性がある。
- 蚊との接触を避け、刺されないようにすることが重要
- 屋外に出る場合は長袖・長ズボンを着用するなどして肌の露出をなるべく避ける。
- 虫さされ防止薬を適切に使用する。
- 蚊の幼虫は、水たまりから発生するので、空き缶、バケツ、植木鉢等を片づけ、水をためないようにする。
デング熱かな?と思ったら
蚊に刺された後、3~7日程度で高熱が見られた場合は、早めに医療機関を受診してください。
デング熱に関する相談先
デング熱に関するご相談は、最寄りの保健所へご相談ください。
印旛保健所(印旛健康福祉センター)疾病対策課
電話:043-483-1135
関連ホームページ