[2025年4月1日]
ID:5007
本像は鋳銅製の不動明王像で、像高47センチメートル、両腕は別鋳で肩先でつなぎ合わされ、銅造の岩座の上に立っています。
右手は腰脇に剣を持ち、左手に羂索を持って、腰をひねって左足をやや開いて立っています。頭髪は巻髪で弁髪を左肩に垂らしています。顔は両眼を見開き、左の上牙で下唇を、右の下牙で上唇をかみしめ、忿怒の形相をしています。
なお、頭頂部の頂蓮は失われており、目と牙の金泥、剣、羂索、光背、岩座は後に補われたものです。
正面の裳に「嘉元元年 癸卯九月十五日 願主権律師瀧尊」と刻まれており、嘉元元年(1303年)の造像であることがわかります。
両腕の太いがっしりとした構え、左足を開いてやや腰をひねる太造りの体躯に微妙な動きが表現され、条帛や腰裳は簡潔に表現され、写実的で迫力をもった、鎌倉時代の造形感覚がよく現れた作品になっています。
毎年9月28日に開帳されます。
【所在地】結縁寺516(結縁寺) 【指定年月日】大正3年4月17日
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