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木下貝層[国指定天然記念物]

[2021年7月1日]

ID:5009

木下貝層

 千葉県北部に広がる下総台地は、約45万年前から約8万年前に堆積した下総層群が基盤となっており、その中でも約12万年前に古東京湾と呼ばれる広大な内湾に堆積した砂層が木下層で、当時生息していた貝類を中心とする化石が多量に出土します。

 木下貝層として指定されている木下万葉公園内の露頭では、厚さ4.3メートル、長さ45メートルにわたって貝類の化石が密集する木下層の模式的な構造を観察することができます。

 この地層からは100種類以上の貝類の化石が確認されており、基本的に暖流系、浅海性の貝類が多くみられます。

 また、木下貝層は露頭の表面が堅く固まっていることが特徴の一つで、古墳の石室石材や石灯篭などに利用されています。

 昭和40年4月27日に県の天然記念物に指定され、平成14年3月19日に国の天然記念物に指定されました。

 なお、木下万葉公園内の露頭については、国指定天然記念物の指定地になりますので、採集は法律により禁止されております。

【指定地】木下字平台1944番地外 【指定年月日】平成14年3月19日

「県の石(化石)」に選定されました

木下万葉公園にある、国指定天然記念物の木下貝層が県の石(化石)に選定されました。

県の石とは、(一社) 日本地質学会が全国都道府県について、その県に特徴的に産出する、あるいは発見された岩石・鉱物・化石をそれぞれ「県の石」として選定したものです。

木下貝層のほか県の石に選ばれたのは、富津市、鋸南町の鋸山で産出される房州石(岩石)、南房総市で主に産出される千葉石(鉱物)となっています。

詳しくは日本地質学会のホームページ(別ウインドウで開く)をごらんください。

「千葉の地層10選」に選定されました

木下貝層が千葉の大地の成り立ちを知ることができる「千葉の地層10選」に選定されました。

令和2年1月17日に市原市田淵にある地層「チバニアン」が正式に決定され、地質年代に初めて日本の地名が認定されました。チバニアン認定を祝い、見学のしやすさや千葉の大地の歴史を学べること、特徴のある地層であることなどの観点から、「千葉の地層10選」が選定されました。

木下貝層の他に、犬吠埼(銚子市)や屏風ヶ浦(銚子市、旭市)などが選ばれています。

詳しくは千葉県ホームページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。

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木下貝層パンフレット

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お問い合わせ

印西市役所教育委員会 教育部生涯学習課文化係

電話: 0476-33-4714

ファクス: 0476-42-0033

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