[2025年4月1日]
ID:5036
像高56センチメートル、カヤ材の一木造で、素地像です。頭は地髪を大きく張ってつくり、髪際を強い波形とするなど鎌倉時代後期の宋風の流行に沿った作風です。
螺髪は切子型で、額には白毫相を表しています。両肩をおおう納衣を着け、上から袈裟を着けています。左手は膝上で薬壺を持ち、右手は肘を曲げ、掌を前にして指を軽く曲げて、右足を外にして、結跏趺坐しています。
木取りは厚手で、体部と膝前は別々に内刳を施していて、背面も丁寧に仕上げられています。
胎内胸部に「こうあん八年八廿三日きのとの 仏師賢光(花押)と梨」と記した墨書銘があり、鎌倉時代の弘安8年(1285年)に仏師賢光によって造られたことがわかります。
毎年7月7日に行われる薬師尊大護摩供で開帳されます。
【所在地】平賀2146(来福寺)(印西市立印旛歴史民俗資料館保管) 【指定年月日】昭和42年3月7日
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