国営総合農地防災事業（手賀沼地区）の事業計画が確定

手賀沼周辺（手賀沼地区）では、昭和21年から43年に実施した、国営手賀沼干拓土地改良事業により、沼を堤防で仕切りポンプで排水して、水田が造成されるとともに、揚・排水機場などの基幹農業水利施設が整備され、手賀沼周辺の農業基盤が確立されました。

しかし、その後、手賀沼流域では、都市開発の進展に伴う流出水量の増大や地盤沈下の進行などにより、現在の基幹農業水利施設の能力不足や機能低下が生じており、台風や大雨による農地の浸水等の被害が生じています。

このため、国（農林水産省）では、手賀排水機場（印西市大森・木下地先）の改修等を含めた『国営総合農地防災事業（手賀沼地区）』を実施します。

本事業の実施にあたっては、令和3年2月25日から土地改良法に基づく手続きを行い、関係する農地所有者や耕作者（手賀沼流域排水受益者）の大勢の皆様より事業に対する同意をいただき、令和3年11月12日をもって事業計画が確定しました。

事業計画の確定を受け、今後は関東農政局手賀沼農地防災事業所が中心となって手賀排水機場等の改修を実施してまいります。

事業実施に伴い、手賀排水機場の近隣の皆様には、測量の立ち合いや工事に伴う規制等でご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解ご協力のほどをお願い申し上げます。

【事業概要】

受益面積　　：　3,845ha

主要工事計画： 排水機場改修2か所（手賀排水機場、手賀第二揚排水機場）

  　　　　　　　　　 揚水機場改修3か所（泉揚水機場、高野山（滝下）揚水機場、小森揚水機場）

　 　　　　　　　　  排水路改修1か所（金山落水路）

 　　　　　　　　 　 調節水門撤去1か所 （手賀沼調節水門）

事業工期　　：　令和3年度から令和14年度（予定）

総事業費　　：　400億円