印西市下水道事業の決算状況について

【総括事項】

　印西市の下水道事業は、主に下水道の未普及対策、地震対策、老朽化対策、浸水対策等の各事業を推進し、下水道の普及及び

施設の適正な維持管理に努めました。

　下水道の未普及対策については、生活環境改善や水質保全を目的に特定環境保全公共下水道事業となる岩戸地区の汚水管渠整

備工事を実施しました。

　これにより、本年度末の整備面積は、1,941.37㏊となり、事業認可区域面積2,020㏊に対し、整備率は96.1％となりました。

　地震対策については、地震時における被害軽減、機能確保を目的にマンホール浮上防止対策工事、マンホールトイレ整備工事を実施

しました。

　老朽化対策については、施設の機能保全を目的に木下中継ポンプ場の設備更新工事を実施しました。

　浸水対策については、浸水被害軽減を目的に木下地区及び小林地区の雨水管渠整備工事を実施しました。

【業務状況】

　本年度末における下水道に接続可能な処理区域内人口は、90,938人（対前年度比1,645人増）で、普及率は82.5%となりまし

た。

　また、下水道に接続し使用している水洗化人口は、90,026人（対前年度比1,621人増）、水洗化率は99.0%で、年間有収水量

は9,409,898㎥、1日平均有収水量は25,781㎥となりました。

　なお、令和4年度事業計画における業務予定量との比較では、処理区域内人口は716人、水洗化人口は685人、年間有収水量

は216,102㎥、1日平均有収水量は592㎥少ない実績となりました。

【経理状況】

　本年度の収益的収入については、2,999,159,579円（税込3,117,709,210円）となりました。内訳は、営業収益

1,245,068,882円、営業外収益1,724,824,582円、特別利益29,266,115円となっており、主な内容といたしましては、下水道使用

料及び長期前受金戻入となっております。

　収益的支出については、2,829,496,928円（税込2,917,962,878円）となりました。内訳は、営業費用2,794,834,612円、営業

外費用34,536,222円、特別損失126,094円となっており、主な内容といたしましては、減価償却費となっております。

　収益的収支の差引で、当年度は純利益、169,662,651円となり、当年度末未処分利益剰余金が169,662,651円となっておりま

す。

　また、資本的収入については、428,363,921円（税込）となりました。内訳は、企業債292,700,000円、他会計負担金

33,033,635円、補助金84,500,000円、分担金及び負担金492,786円、その他資本的収入17,637,500円となっております。

　資本的支出については、634,482,966円（税込）となりました。内訳は、建設改良費 464,472,532円、企業債償還金

170,010,434円となっており、主な内容といたしましては、流域下水道建設負担金及び企業債償還金となっております。

　資本的収支の差引で、206,119,045円の収支不足となり、この不足額は当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額

30,083,681円、引継金652,772,096円のうち176,035,364 円で補填しました。