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巴塚と小林の巴御前伝承

[2024年2月20日]

ID:17392

巴塚と小林の巴御前伝承

 小林字馬場に所在する小さな塚は、「巴塚」と呼ばれており、当地区では古くから巴御前の墓として言い伝えられてきました。

 巴御前は、平安時代末期の信濃国出身で、木曾義仲の名で知られる源氏の武将、源義仲の愛妾として『平家物語』や『源平盛衰記』に登場する女性です。『平家物語』では、大刀と強弓の女武者として、平氏との戦いでの奮戦ぶりが描かれています。

 義仲の死後、鎌倉方の武将、和田義盛の愛妾となり、朝比奈義秀をもうけますが、和田合戦(建暦三年:1213年)において和田義盛が執権北条義時に敗れ滅亡すると、巴御前は尼となり、小林に隠れ住んだと伝えられます。

 和田氏は鎌倉において小林郷に居を構えており、これが現在まで残る「小林」の地名の由来とされています。伝承では、その後息子の朝比奈義秀も小林に移り住み、妻子とともに8年間、母である巴と暮らしましたが、北条氏の追っ手を逃れて再び小林を後にしたとされています。江戸時代の佐原出身の学者、久保木竹窓によれば、巴はその後、義秀の次男川村三郎太夫秀景に養われ、ここ小林でその生涯を閉じたと伝えられています。

 また、塚に立てられている板碑は市内でも貴重な題目板碑と呼ばれる緑泥片岩製の武蔵型板碑であり、残存する上半部には「南無妙法(蓮)・・・」と法華経の題目が刻まれています。


【所在地】小林2373番

巴塚
巴塚 題目板碑

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