印西市下水道事業の決算状況について

【総括事項】

　印西市の下水道事業は、主に下水道施設の地震対策、老朽化対策の各事業を優先的に推進し、下水道施設の

適正な維持管理等に努めました。

　地震対策については、地震時における被害軽減、機能確保を目的にマンホール浮上防止対策工事、マンホール

管口可とう化工事、管更生工事、マンホールトイレ整備工事を実施しました。

　老朽化対策については、施設の機能保全を目的に管更生工事、マンホール蓋補修工事を実施しました。

　経営面では、中長期的な視点に立った経営により、効率化、健全化に努めていく必要性から令和4年3月に

「下水道事業経営戦略」を策定し、計画的な事業実施に努めています。

　また、毎年度、決算値と計画値を比較・検証し、経営状況の評価を行うことで、持続可能な下水道事業の運営

に努めています。

【業務状況】

　本年度末における下水道に接続可能な処理区域内人口は、91,243人（対前年度比305人増）で、普及率は

82.1%となりました。

　また、下水道に接続し使用している水洗化人口は、90,440人（対前年度比414人増）、水洗化率は99.1%

で、年間有収水量は9,326,292㎥、1日平均有収水量は25,551㎥となりました。

　なお、令和5年度事業計画における業務予定量との比較では、処理区域内人口は143人、水洗化人口は340人

多く、年間有収水量は256,708㎥、1日平均有収水量は704㎥少ない実績となりました。

【経理状況】

　本年度の収益的収入については、3,021,686,079円（税込3,137,683,944円）となりました。内訳は、営業

収益1,237,341,676 円、営業外収益1,760,146,579 円、特別利益24,197,824円となっており、主な内容とい

たしましては、下水道使用料及び長期前受金戻入となっております。

　収益的支出については、2,842,471,479円（税込2,944,621,493円）となりました。内訳は、営業費用

2,806,051,868 円、営業外費用36,410,137 円、特別損失9,474円となっており、主な内容といたしまして

は、減価償却費となっております。

　収益的収支の差引で、当年度は純利益、179,214,600円となり、当年度末未処分利益剰余金が179,214,600

円となっております。

　また、資本的収入については、230,816,037 円（税込）となりました。内訳は、企業債137,200,000 円、

他会計負担金12,949,066円、補助金50,900,000円、分担金及び負担金1,721,920円、その他資本的収入

28,045,051円となっております。

　資本的支出については、413,691,645円（税込）となりました。内訳は、建設改良費260,680,164円、

企業債償還金153,011,481円となっており、主な内容といたしましては、流域下水道建設負担金及び企業債償

還金となっております。

　資本的収支の差引で、182,875,608円の収支不足となり、この不足額は当年度分消費税及び地方消費税資本

的収支調整額13,847,851円、引継金476,736,732円のうち169,027,757円で補填しました。