[2025年4月1日]
ID:19462
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手足口病は、子どもを中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。成人を含めた小学生以上の大半は、すでにウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いため、成人での発症はあまり多くありません。
病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などです。
(引用・参考)
3~5日の潜伏期間のあと、口の粘膜、手のひら、足の甲、足の裏などに2~3ミリの水疱が出ます。
発熱は約3分の1にみられますが、高熱になることはあまりありません。
一般的に軽症で、自然に軽快します。
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。
特に、手足口病にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。このような施設の中で手足口病の患者が発生した場合、子ども同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であること、子ども達の衛生観念がまだ発達していないことから、集団感染が起こりやすくなります。
また、乳幼児は手足口病の原因となるウイルスに感染したことがなく、そのウイルスに免疫のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。
ワクチンや特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法になります。
家族の中で手足口病を発症したときの消毒は、アルコールによる消毒よりも次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて作った消毒液を使いましょう。
家庭用の漂白剤(花王:ハイター、キッチンハイターなど)を0.02%~0.1%で消毒します。
◎吐物や排泄分等の処理で使う消毒液の濃度は、0.1%を使いましょう。
◎吐物や排泄物以外の床やドアノブ、物品、トイレなどの清掃時の消毒液の濃度は、0.02%~0.05%使いましょう。(金属部位に使用すると腐食する可能性があります。)
ペーパータオル等に十分に薬液を含ませて拭いた後、5分後に水拭きをする。
ハイター・キッチンハイターの場合 | 0.02% (200ppⅿ) 以上* | 0.05%(500ppⅿ) 以上* | 0.1(1000ppm) 以上 * |
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生産時の濃度6%の場合 | 水3リットル キャップ約0.4杯(10ⅿⅼ) | 水3リットル キャップ約1杯(25ⅿⅼ) | 水3リットル キャップ約2杯(50ⅿⅼ) |
消毒場所 | おもちゃ・室内・便所・浴室・床など | 室内・便所・浴室・床など | 吐物や排泄物など |