[2026年9月7日]
ID:21918

木苅峠遺跡は、現在木刈三丁目あたりにあった旧石器時代の遺跡です。今から約1万4千年前の集落の跡が発見され、昭和47年から翌年にかけて大規模な発掘調査が行われました。
旧石器時代は、まだ人間が土器を使わず、石を加工していろいろな道具を作り、それを使って生活していた時代です。木苅峠遺跡は関東ローム層(火山灰の積もった黄褐色の地層)の中から数多くの石器が出土しました。出土した石器は、ナイフ形石器、スクレイパー(皮はぎ)、グレイバー(彫刻刀)、ブレイド(刃器)、ドリル(錘)、ポイント(石槍)などのほか数多くの石くずも出土しています。使われている石材は黒曜石、チャート、珪質粘板岩、安山岩などです。しかしこれらの石材は千葉県内ではほとんど産出しないものです。そこで出土した黒曜石を科学分析したところ、それらは長野県和田峠、静岡県熱海市多賀、神奈川県箱根町仙石原などで算出するものであることがわかりました。当時の人々が遠く離れた場所から産出する石材をどうやって手にいれたのか、たいへん興味深いところです。
遺跡は、千葉ニュータウンとして開発されたので、発掘調査により記録保存されたあと消滅しましたが、出土した石器は栄町の千葉県立房総風土記の丘資料館に展示されています。
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