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東海道遺跡出土の大型ナイフ形石器

[2026年7月29日]

ID:21954

東海道遺跡出土の大型ナイフ形石器

 印西市松崎地区の東海道遺跡から出土した旧石器時代のナイフ形石器です。石器は、石をたたいたり、けずったりして作った道具のことを指します。狩猟や採集など、生活に必要なことに使われました。

この石器は令和2年度の道路工事のための発掘調査で見つかりました。約3万3000年~3万1000年前と推定される立川ロームⅦ層から出土しています。大きさは16センチメートルを超え、石器としては大型のものとなります。全体の形状はやや狭長な柳葉形です。石材は東北産の硬質けつ岩が用いられ、使用痕分析の結果、切裁具として使用されていたことが分かりました。


東海道遺跡のナイフ形石器は、日本でも有数の大きさを誇ります。

関東地方で出土するナイフ形石器は平均3~5センチメートル程度です。関東以西では東海道遺跡のナイフ形石器より大きいものの出土例はありません。東北地方でも、硬質けつ岩で作成されたもので、東海道遺跡のナイフ形石器と同程度の大きさのものは十指に満たない数となります。

東海道遺跡のナイフ形石器はその大きさのほかに、形態も特徴的なものとして挙げられます。

東北地方で出土した硬質けつ岩の超大型ナイフ形石器は、下部や根元を加工する基部加工のものが大半です。対して、東海道遺跡のナイフ形石器は基部加工を施したものに追加成形剥離を行い、二側縁加工を行ったものとなります。同じく二側縁加工を行った超大型ナイフ形石器が、東北の上ノ平遺跡から出土していますが、別系統の杉久保系とされており、東海道遺跡のナイフ形石器とは同一視できません。このことから東海道遺跡のナイフ形石器は東北地方でも他に類例が見つかっていないものとなります。

これらの特徴から、このナイフ形石器は全国的にも希少性が高い、超大型ナイフ形石器ということができるでしょう。


長さ:16.36センチメートル

幅 :3.28センチメートル

厚さ:1.00センチメートル


【土から出てきた時の様子】

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