[2026年9月7日]
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竹袋の井の内地区には、平将門の出城であったと伝えられる竹袋城址があり、地元では「城山」と呼ばれています。江戸時代後期の紀行文『利根川図志』では、井の内という家の文書にそのことが書かれているとして、その写文を紹介しています。これによると、将門は家臣で香取郡牧野郷の長者であった牧野庄司の娘「小宰相」を寵愛してこの城に呼びよせ住まわせた、とあります。「小宰相」は、「桔梗の前」とも呼ばれ、将門の愛妾であるとか、敵の藤原秀郷に唯一の弱点を教えた裏切り者などとして全国に伝承が残っています。
城山の上には「舘野」「宰相畑」といった場所があり、桔梗の前の屋敷跡であったといいます。また井の内の近くにある阿弥陀堂は、桔梗の前が信仰していた阿弥陀如来を祀った堂だと伝えられています。さらに、この山城跡の東側には「将門の井戸」も残されています。
また、山根不動尊の境内裏手には、「娘小宰相之霊」と刻まれた石碑があります。木下の女性たちが牧野庄司と小宰相を祀った供養塔です。碑文には、下総国香取郡佐原領の牧野庄司が娘小宰相の菩提を弔うため、剃髪して木下に庵を結んだと書かれています。享保15年(1730)に念仏講によって建てられましたが、天保7年(1836)の大火で一度埋没し、明治24年(1891)に再建されたものです。
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