[2026年9月7日]
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石に神霊がこもるという信仰は、各地にあります。竹袋の五ノ神の台地上に建っている小さな祠が石神様と呼ばれ、この祠が現在地に建てられたのは昭和16、17年ころのことですが、過去に2回移転しています。
祠内には木製や石製の男根が祀られていて、当時参拝した人の多くは、主に花柳界の女性たちで、下の病に効くとか、良い旦那に巡り会えるようにとの願いを込めてお参りしたといわれています。祠の内外にたくさん奉納されている男根は、石神様にあやかってひとつふたつと徐々に持ち去られてしまいました。持ち去られたものの中には、天保年間(1830~43)の年号が入っていたものもありました。現在は参拝に訪れる人も少なくなりましたが、地区の人々が1月27日と10月27日に石神様を掃除して供え物をしています。
また、石神様は別所宝泉院の境内にも祀られていて「女オビシャ」の行事に深い関わりをもっています。この「女オビシャ」は夫婦和合、子孫繁栄、五穀豊穣を祈るもので、庶民の性信仰のひとつです。
このような庶民の信仰とは異なり五ノ神の石神様は、江戸時代に賑わいを見せた木下河岸の繁栄を陰で支えた遊女や飯盛り女たちの望みを託し、石神様にすがったものではないかと思われます。岩戸の石神台にも石神様と呼ばれる祠があります。やはり古くから下の病に効能があるといわれ、近郷からお参りする人が多くありました。また、子宝のご利益もあり、授かった人がお礼に奉納した石製の男根が残っています。
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