[2026年9月7日]
ID:22136

小林城跡は、小林牧の里コミュニティタウンの南東端側にある東西約200m・南北約100mの山で、中央を県道印旛印西線が貫通しています。戦国時代後半の16世紀には、笠神城とともに千葉氏の重臣であった原氏の本拠であったと考えられています。
かつてはタウン側の台地と山とは大きな空堀(大堀切)で区画されていましたが、団地造成前の昭和59年に北西側の一部、道路造成前の平成3年度に主要2曲輪の発掘調査が行われました。その結果、建物跡・門跡・地下蔵跡等が見つかり、15世紀代の陶磁器や土器も多く出土しました。注目されるのは、城の改造過程が明らかになったことです。14世紀末~15世紀前半には、塚やお堂等があった場所で、15世紀半ばには山の上の周囲に方形に土塁や空堀を巡らせた館がつくられました。その後、15世紀後半~16世紀代には山の上に主要な3つの郭(曲輪。江戸時代の本丸・二の丸など)のほか、主に南西斜面に複数の腰曲輪(細長い平場や小規模な平場)が配置され、曲輪の間は空堀や土塁や段差によって区画されました。
戦国時代に入って館から城に改造したようです。16世紀代の遺物は少ないのですが、城主は普段は千葉氏本城である本佐倉城下におり、城代は普段は南斜面下の「根古屋」の屋敷で生活し、常時は見張り役を置き、戦の迫る時のみ山上に詰めたため、日常使う食器類が出土しなかったものと想像されます。
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