印西市水道事業の財務状況

　令和4年度の建設工事は、吉田地先・木下地先で配水管布設工事を実施し、未給水地域の解消

に努めるとともに平岡・松崎配水場の監視制御設備等の更新工事を実施し、安定した水の供給に

努めました。

　業務量については、主に市営水道への新規加入により、給水の申込み件数が増加したため、給

水件数及び給水人口が共に増加となりました。

　有収水量については、主に工場用の使用水量が増加しましたが、一般家庭用及び業務営業用の

使用水量が減少したことから、前年度と比較では減少となりました。

　経営状況については、有収水量の減に伴い営業収益は減少し、また、営業外収益も減少したた

め水道事業収益は減少となりました。一方、受水費及び修繕費等の減少により水道事業費用は減

となり、当年度損益計算書では純利益が生じ、未処分利益剰余金を生じました。

　令和4年度末の給水件数は 7,197件で、前年度比97件(1.4%)の増、給水人口は 18,057人で前

年度比 25人(0.1%)の増となりました。普及率は、73.72％でした。

　年間総給水量は1,745,732㎥で、前年度比589㎥(0.1%)の減、有収水量は1,701,098㎥で、前

年度比 16,319㎥ (1.0%)の減となりました。また、1日最大給水量は5,864㎥、1日平均給水量

は4,783㎥でした。

　令和4年度の事業収益総額は、620,236,894円（税込663,963,385円）で、前年度比 35,627,262

円(5.4%)の減額となりました。内訳は、営業収益419,270,809円で、前年度比2,397,651円（0.6%）

の減、営業外収益 200,611,877円で、前年度比 33,240,789円(14.2%)の減、特別利益 354,208円

で、前年度比11,178円（3.3%）の増となりました。

　事業費用総額は、582,137,818円 (税込 620,891,190円)で、前年度比26,814,548円（4.4%）の

減となりました。内訳は、営業費用 578,206,478円で、前年度比26,685,435円（4.4%)の減、営業

外費用 3,897,320 円 で、前年度比 127,453円 (3.2%) の減、特別損失 34,020円 で前年度比 

1,660円（4.7%）の減となっています。収益的収支の差引きで、当年度は純利益38,099,076円 

となり、当年度未処分利益剰余金が38,099,076円となりました。

　また、資本的収支の収入総額は 67,822,190円 （税込 74,112,890 円）で、内訳は、出資金

2,745,980円と工事負担金65,076,210円（税込71,366,910円）になっています。資本的支出総額

は、190,174,841円(税込205,990,785円)で、内訳は建設改良費168,210,797円(税込184,026,741

円）、 企業債償還金 21,964,044円となっています。

　資本的収支の差引きで 131,877,895円の収支不足となり、この不足額は過年度分損益勘定留保

資金 122,352,651 円と、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額9,525,244円で補てん

しました。