[2019年3月18日]
ID:4143
中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて報告された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。
中東地域からの報告が多くなっていますが、2015年5月以降、韓国における医療従事者や介護従事者等において多数の患者が発生しています。
※中東呼吸器症候群(MERS)への感染が疑われる方は、直接医療機関を受診せず、印旛健康福祉センター(保健所)(電話:043-483-1135)へご連絡ください。
主として中東地域で患者が報告されています。
このほか、ヨーロッパ、アフリカ、アジア及び北米大陸からも患者の報告がありますが、これらはすべて、中東地域への渡航歴のある人もしくはその接触者であることがわかっています。
人がどのようにしてMERSに感染するかは、まだ正確には分かっていません。2015年5月以降韓国で患者が発生していますが、多くは、韓国内の病院での院内感染によるものであると考えられています。
患者から分離されたMERSコロナウイルスと同じウイルスが、中東のヒトコブラクダから分離されていることなどから、ヒトコブラクダがMERSウイルスの保有動物であるとされており、感染源の一つとして疑われています。海外の感染予防対策の実施が不十分な医療機関等においては、患者から医療従事者や他の患者等に感染した例が報告されています。
ただし、季節性インフルエンザのように、次々にヒトからヒトに感染すること(持続的なヒト-ヒト感染)はなく、主に飛沫感染(咳やくしゃみなどによる。)や接触感染による感染であると考えられています。
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
MERSに対するワクチンや特異的な治療法はありません。患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
こまめな手洗いなどの、一般的な衛生対策を心がけてください。
なお、MERSの発生が報告されている地域においては、咳やくしゃみなどの症状がある人との接触を避け、また動物(ラクダを含む。)との接触は可能な限り避けることが重要です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mers.html
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/hcov-emc/2186-idsc/2686-novelcorona2012.html
http://www.forth.go.jp/index.html
印西市役所健康子ども部健康増進課健康政策係
電話: 0476-42-5595(中央保健センター内)
ファクス: 0476-42-5514
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