[2022年12月1日]
ID:15263
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CKD(Chronic Kidney Disease:慢性腎臓病)は、蛋白尿や腎臓の機能低下など、腎臓の異常が続いている状態です。
具体的には、
(1)尿蛋白が出ている (2)GFR(糸球体ろ過量)が60%未満に低下している
(1)(2)のいずれか、または両方が3か月以上続いているときに診断されます。
GFR(糸球体ろ過量)とは、腎臓がどれくらい血液をろ過して尿が作れるのかという腎機能を示す数値で、一般的には、年齢・性別・血清クレアチニン値(Cr)から算出される「eGFR」という数値が用いられます。
20歳以上の8人に1人がCKDであると推測されていて、国民病といわれています。
CKDの状態にあると、脳卒中や心不全、心筋梗塞などのリスクが高まり、死亡率が上昇することがわかっています。状態が進行すると、人工透析や腎移植が必要になることもあります。
早期発見、適切な治療や生活習慣の見直しは、CKDの進行を緩やかにし、前述のさまざまな病気のリスクを下げることにつながります。
腎臓の次のような働きをしていて、体を正常な状態に保つための大切な臓器です。
(1)老廃物や余分な塩分を尿として排泄する
(2)血圧を調節する
(3)血液を作るためのホルモンを作る
(4)骨を丈夫に保つ
・糖尿病 ・高血圧 ・メタボリックシンドローム
・慢性腎炎 ・加齢 ・遺伝 ・薬剤
CKDは自覚症状がほとんどなく、症状が現れた時にはかなり進行している可能性があります。腎臓の機能は一度壊れてしまうと元に戻ることはないので、壊れる前の段階で気づくことが重要です。もしも、一部が壊れてしまった時点で気づいた時には、残された機能を大切に、これ以上壊れないように使っていくことになります。
【早期に気づくために…】
eGFRが45ml/分/1.73平方メートル未満の場合や、eGFRが60ml/分/1.73平方メートル未満で尿蛋白が2+以上の場合は腎臓内科を受診することをお勧めします。
以下の方法は一般的なものですが、通院中の人は医療機関の指示に従いましょう。
(1)バランスのよい食事をとる・1日3食、規則正しく食べる
・主食(ごはん・パン・めん類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品などたんぱく質がとれるおかず。目安はグーの手の大きさで厚さ2センチ程度)、副菜(野菜、きのこ類、海藻類。主菜よりも量は多い)を揃える
(2)塩分は控えめにする
・減塩調味料を利用する
・味がついている総菜や漬物にさらにしょうゆをかけるなどの習慣がないか確かめる
・汁物の回数を減らす
・麺類の汁を全部飲まない
・素材の味や香味を生かしたうす味調味を心掛ける
(3)水分摂取を、水など甘味のない飲み物でこまめにする
(4)禁煙する
(5)適度な運動で、肥満などのCKDのリスクを予防する
CKDの心配がある、自分に合った生活改善方法を知りたいという人は、健康づくり相談(別ウインドウで開く)を利用してみましょう。
減塩の方法など生活習慣病予防の関する動画を配信しています(別ウインドウで開く)。具体的な方法を確認してみてください。
印西市役所健康子ども部健康増進課健康支援係
電話: 0476-42-5595(中央保健センター内)
ファクス: 0476-42-5514
電話番号のかけ間違いにご注意ください!