[2024年12月27日]
ID:18893
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オーラル=口腔、フレイル=虚弱をいい、直訳すると「口腔機能の虚弱」 つまり、歯の数や口の中の環境の変化によって、噛む・飲み込む・話すなど、生きる上で大切な機能が低下してしまうことです。
口腔機能の低下をそのまま放置していると、食事が摂りにくくなることで、低栄養や誤嚥(ごえん)などの状態からさまざまな病気を招く恐れがあり、全身的なフレイルにもつながります。
しかし、初期段階で適切な対処を行うことができれば、健康に戻れる可能性があります。
【オーラルフレイル】は、プレフレイル(全身の虚弱の前段階)といえますので、些細な口腔機能の低下を見逃さず、なんとなくおかしいな…と思ったら、早めの予防・改善がとても大切です。
◇半年前と比べてたくあんや、さきイカ程度のかたさのものが食べにくくなった
◇お茶や汁物でむせやすくなった
◇普段の会話で発音しにくくなったり、聞き返されることが多くなった
◇入れ歯をしている
◇口の渇きが気になる
◇半年前と比べて、外出が少なくなった
◇1日に1回しか、歯磨きしない
◇1年以上、歯科医院に行っていない
いくつ当てはまりましたか?
当てはまる数が多いほど、オーラルフレイルの可能性が高くなります。
摂食・嚥下(食べ物を口の中に摂り込み、噛んで飲み込むこと)は口の中や口の周りだけでなく、のど、肩、胸、背中、お腹など全身の筋肉が連動する動作です。
筋肉は何歳からでも鍛えれば機能を向上させることができるといわれています。
お口のトレーニングを続けて、いつまでも美味しく安全に食事を楽しみましょう。
毎日コツコツ!お口のトレーニング
8029(ハチマルニク)とは、千葉県歯科医師会が提案し、美味しく、楽しく、肉を食べている80歳を目指しています。
そこには「肉だけでなく魚や卵などを含めた良質なたんぱく質全般を摂取し、筋力を維持し、健康で社会参加し続けられる高齢者を目指そう!」という思いが込められています。
8029運動の先に見ているのは、単に健康的な口腔ということではなく、‟ 健幸 ” です。
たとえ老いや持病があったとしても、生きるその日々を幸せだと感じられることを目標としています。
これは高齢者に限ったことではありません。8029を目指すのであれば、幼少期からの健全な口腔機能の育成・維持が必要となります。
かかりつけ歯科医を持ち、痛みなどお口のトラブルがなくても、定期的に歯科医療と関わることで健康寿命を延伸しましょう!
千葉県歯科医師会 8029ロゴマーク