[2023年3月29日]
ID:8210
風しんとは、風しんウイルスの感染によっておこる感染症です。ウイルス感染後、通常2~3週間(平均16~18日)の潜伏期間の後、発熱、発しん、リンパ節腫脹が出現します。発熱は、約半数にみられる程度で、感染しても症状が出ない場合もあります。一度感染し治癒すると、大部分の人は終生免疫を獲得します。
風しんには特別な治療法が無く、対症療法が中心となります。基本的に予後は良好ですが、稀に、関節炎や血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を起こすことがあり注意が必要です。また、妊娠初期に風しんに感染すると、胎児感染をおこし赤ちゃんが白内障や難聴、心疾患を特徴とする「先天性風しん症候群」を発症する可能性が高くなることが知られています。
風しんは感染力が極めて強いため、1人の発病者から多くの人に感染します。
風しんを予防するには、風しんワクチンの予防接種が有効といわれており、あらかじめ定められた期間に予防接種を受けることが大切です(定期予防接種の詳細についてはコチラ)。(別ウインドウで開く)今まで風しんにかかったことが無い方で、風しんのワクチンを接種したことが無い、または1回のみの接種の方についても、ワクチンを接種することをお勧めします。
風しん患者と接触した場合や流行地域に行った方で、風しんと思われる症状が見られたら、早めに受診しましょう。
受診の際には、事前に医療機関に風しんの疑いがあることを連絡し、周囲への感染を防ぐために公共交通機関の利用を避けて受診されますようお願いいたします。
生年月日など | ワクチン接種の状況 |
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昭和37年4月1日以前生まれ | 定期接種なし。 大半の人が自然に風しんに感染することで免疫があります。 |
昭和37年4月2日~ 昭和54年4月1日以前生まれ | 女性のみ定期接種1回。男性の定期接種なし。 中学生のときに女性のみを対象として、学校で集団接種が行われていたため、自然に風しんに感染する機会が減少しましたが、男性は定期接種制度が行われていないので、風しんの免疫がない人が多い世代です。 |
昭和54年4月2日~ 昭和62年10月1日生まれ | 男女とも定期接種1回。 男女とも中学生のときに予防接種を受ける対象になっていましたが、中学生のときに個別に医療機関で予防接種を受ける制度であったため、接種率が低く、風しんの免疫がない人が多い世代です。 |
昭和62年10月2日~ 平成2年4月1日生まれ | 男女とも定期接種1回。 幼児のときに予防接種を受ける対象となり接種率は比較的高いのですが、自然に風しんに感染する機会が減少したため、接種を受けていない人には風しんの免疫がない人が比較的多い世代です。 |
平成2年4月2日生まれ以降 | 男女とも定期接種2回。 幼児のときに2回接種となり、風しんの免疫がある人が多いのですが、自然に風しんに感染する機会がさらに減少したため、接種を受けていない人には風しんの免疫がない人が比較的多い世代です。 |
千葉県では、無料で風しん抗体検査を行っています。詳しくは、下記リンクをご参照ください。
「千葉県風しん抗体検査」についてはコチラ)(別ウインドウで開く)
印西市では、風しん予防接種(任意)を受けた人に接種費用の一部助成や、無料クーポン券の発行をしています。詳しくは下記リンクをご参照ください。
風しん予防接種費用の助成について(お知らせ)/印西市(別ウインドウで開く)
風しん抗体検査・風しん第5期定期予防接種のお知らせ(別ウインドウで開く)(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性が対象)
印西市役所健康子ども部健康増進課感染症予防係
電話: 0476-42-5595(中央保健センター内)
ファクス: 0476-42-5514
電話番号のかけ間違いにご注意ください!