[2024年3月1日]
ID:15933
Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、「自動体外式除細動器」と呼ばれています。医師が病院等で使う電気ショックの機械を小型化して誰にでも使用できるようにされたものです。
日本では毎日多くの人が心臓突然死で命を失っています。
その原因の多くは「心室細動」と呼ばれる重篤な不整脈です。心室細動になると、心臓は震えるのみで血液を送り出せなくなります。数秒で意識を失い、数分で脳をはじめとした全身の細胞が死んでしまいます。
そのため、心室細動からの救命には、AEDを用いた電気ショックと、絶え間ない胸骨圧迫が重要です。
令和元年5月に、京都大学等の研究グループから、次のような報告がなされました。
全国の学校の構内で心停止となった子ども232人について、救急隊が到着する前にAEDのパッドが装着されたかどうか調べたところ、小学生と中学生では男女に有意な差はありませんでしたが、高校生になると大きな男女差が出ていました。女性の服を脱がせることへの抵抗感から、AEDの使用率に男女差が生まれているのではないかと研究グループは分析しました。
AEDパッドは素肌に装着する必要がありますが、服をすべて脱がせる必要はありません。また、AEDパッドを貼付した上から服や覆い隠せるものをかけて使用しても、AEDの機能に影響はないといわれています。
AED使用時のプライバシーに配慮した取り組みとして、印西市内のコンビニエンスストアに設置中のAEDに三角巾を設置しております。
AEDの使用は、早ければ早いほど効果的です。電源を入れると自動音声により全ての動作を指示しますので、その指示に従いながら使用します。必ず心臓マッサージと人工呼吸を行いながら、救急車の到着を待ちましょう。(参考:心肺蘇生の手順と実技・AEDの使用手順(別ウインドウで開く))
AED使用と心臓マッサージ等を行っても必ず救命できるとは限りませんが、助かる命もあります。もし、皆さんが手当の必要な現場に出会ったときには、勇気をもって協力しましょう。
印西地区消防組合では、いざという時、正しい応急処置が行えるように、の使い方を含めた講習を実施しています。詳しくは、印西地区消防組合ホームページ(別ウインドウで開く)をご覧ください。
印西市では、みなさんが集まるイベント等でAEDの貸出しを無料で行っています。貸出し方法などに関してはこちら(別ウインドウで開く)をご覧ください。
印西市役所健康子ども部健康増進課健康政策係
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ファクス: 0476-42-5514
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